星渉さんの神時間力の本を読み終えました。
人間には時間が限られている、それが命の残り時間であることはだれもが知っていることです。
この本で一番言いたいことは、その時間に関する法則です。
得たい結果=投資した時間×行動レベル
つまり結果を得るためには、時間を投資し、行動しないことには得られないということです。
とても明快なようですが、自分の時間をあまり結果が出るようなことに使っていないのが実情です。
- 毎日やらなくてはいけない仕事、家事育児、義務
- 目の前にある惰性、SNSなどに時間を奪われ
自分が本当に真にやりたいことや得たい結果を得られないまま、時間を無意識に使っています。
この本で言われている方法、
やらないといけないことをやらずに済ませるギリギリのラインをさぐれ!
という点は意外な盲点でした。
時短テクニックなどの情報におどらされ、やらなくてはいけないことを効率的にやる、いかに多くの物事を時間内にやり抜くかに焦点を当てられていましたが、正直やらなくていいギリギリの線を考えたことがありませんでした。
この本でとくに強く感じたことを要点にまとめましたので、よかったら最後までお付き合いください。
すべてを完璧にはできない
この本の中で、私が一番心に響いた部分は
限られた時間の中で、すべてを完璧にやる時間は残されていない
という言葉です。
私はいろんなことに凝り性で、完璧主義です。
すべてのことを自分が納得するまではやり終えることができません。
中途半端なことが嫌いで、それがゼロ100思考につながっていることもわかっていますが、やめることができなくて苦労しています。
そしてスタートすることもできずにいます。準備ができるまで、スタートすることができずにいる、見切り発車ができない性格です。
やらずに済むギリギリのライン
この本に出てくる黒野教授は、部屋を掃除せずに散らかしていました。
なぜかというと、掃除以上に自分がやりたいことに没頭するために時間を使い、
掃除は後回し=部屋に人が入れればいいというギリギリのラインで保っているといるからです。
世に多く出回る書物やネットの情報では、いかに家事を効率的に済ませるかに論点が向かっていますが、そうではなく、問題が起こらないギリギリのラインを狙って、やらなくていい状態を見極めて済ませるというのです。
これには驚きました。
人それぞれ清潔の度合いや義務の程度は違っていると思います。
毎日掃除機をかけないと嫌な人、
毎日洗濯しないとダメ、
毎日料理しないといけないなど。
しかしこれをどこまで手を抜けるか考えてみます。
- 洗濯はさほどたまっていなければ二日に1回にする
- お風呂の排水溝の掃除も週1回にする
- 洗濯物も大雨でない限りはそのまま干しっぱなしにしておく
(今日も天気予報が外れて、雨が降ると言われていったんしまったのにまったく降らなかった、しまったり干したりする手間が二度手間になった) - Tシャツはたたまずにハンガーにかけることによってたたむ時間の短縮
毎日やっていることなので時間をかけないでいいことは削っていく - スマホの通知を徹底的に減らした
いつもプッシュで来る通知、なんでもないニュースやアプリの広告などがほとんどで、知らなくていい情報ばかりだった。設定から必要な知らせだけを受けるようにする、 - LINEやメールなどの通知も減らす
メールチェックは昼と夜の2回のみにする、すぐに返信しなかったとしても怒られないはず。 - 母に毎日作るごはんもたまに手抜きでOK。冷凍食品やカップ麺、サラダななどを活用する
- WPなどの記事の写真やデザインを凝らずに、できるだけ早く更新できるようにする
お仕事をされている方は、以下の例が紹介されていました。
✔重要でない取引先の訪問など、どれくらい頻度が下げられるか
✔重要でない会議はどれだけ減らせるか
✔電話を受けると手が止まるため、すべて折り返しとする
✔パワーポイントに凝って10時間かけるよりも、必要なことが伝わる要点をまとめ、シンプルにし3時間で終わらせる
普段の生活で、手間をかけずにギリギリまで放置できることはあるでしょうか?
自分が本来やりたいと思うことに時間と行動を注力をする
それ以外のことは問題がおきないギリギリのラインを攻めろ!
気になったメモ・未完了メモを書くメリット
何か仕事や作業をしているときに、そのときふと浮かんできた気になったことをメモしておくと集中が途切れずに作業を進めていけるそうです。
たとえば
- あの映画が見たい
- LINEを返信しないと!
- 夕食あれが食べたい
- 帰ったら〇〇のYouTubeを見ないと!
- ペンの替え芯がなくなったから買わないと…
- 〇〇さんに言われたあのことが気になって仕方ない
というようなことがふと頭に浮かんだとします。
それをすべて未完了のメモに書いて、元の作業に戻ります。
脳というのは、未完了、中断されたタスクに注目するくせがあり、ずっと引きずってしまい、そのときにやっている行動レベルが落ちてしまうことがあるそうです。
メモに書き出して、いったん完了したことにする
そうすると脳が完了したと勘違いして、作業の効率が落ちないそうです。
そしてそのメモはあとからやるかどうかを決める、やってもいいし、やらなくてもいい。
いつまでも同じことをぐるぐると考えている場合は、いったん吐き出してしまうと楽になります。
見えない、消えない思考、物体に取りつかれていて、それが何度も浮上してくる場合は脳の中では未完了になっていて、引っかかって処理できない状態が続いているのでしょうね。
そしてそれに引きずられていつまでも解決できない問題の沼にはまってしまいます。
今処理できない問題は書き出す、吐き出すということがとても重要なのですね。
まとめ|得たい結果にフォーカスする
人はゴールがなければ、重要ではない、急ぎでないものに時間を使ってしまいます。
そして常にゴールは変わります。一生で一つのゴールではありません。
筆者の星さんはそのゴールを設定する時間を持つことも重要と言っています。
私は自分の人生の目的、得たい結果を得ること自体が無理だととらえている節があります。
そしてその人生の時間を今はすべて自分を責める時間、内省する時間に使っていました。
わざわざ自分が嫌な気分になるような選択を無意識のうちにとってしまっていることに気づいたのです。
過去を責めたり、自分を責めたりしてもまったく事態は好転しません。むしろ悪化する一方です。
得たい結果を意識することから始めようと思わせてくれる本でした。
最後までお読みくださりありがとうございます。
神時間力、非常に読みやすい本なのでよかったらどうぞ↓
コメント