HSPとささやかれるようになって久しいですね。
繊細さんの本などあらゆるところでHSPの言葉を目にします。
HSPとは何でしょうか。
Highly Sensitive Person
ハイリー・センシティブ・パーソン
のことを指し、生まれつき「非常に感受性が強く敏感な気質をもった人」という意味です。
生まれつきの特性で、5人に1人は該当するということです。日本の人口で言ったら、2500万人が該当しますね。ただ、その逆に80%の人には気持ちがわからないのでなかなか共感を得ることが難しいようです。
こちらのKYOKOアフィリエイトの動画を見ていたら、実はこの起業家のKYOKOさんもご自身でチェックしてみてHSPではないかということでした。
こんな強気で仕事もガシガシできて、言っちゃなんですがやや威圧的にも見える、プライド高い女性でもHSPなのか?ということがとても不思議に思え、調べてみました。
HSPの特性 4つのDOES
このKYOKOさんもおっしゃっている通り、時計の秒針の音が気になって寝ることができない、強い光が苦手、など外からの刺激に弱いということがあります。
このHSPを提唱したアーロン博士はHSPの特徴を4つの頭文字を取って「DOES」としました。
D (Depth of processing)深く考えをめぐらせる
O (Overstimulation)過剰な刺激を受けてしまう
E (Emotional response and empathy) 感情が動きやすく共感もしやすい
S (Sensitivity to subtleties)些細なことにも敏感
【Depth of processing】考え方が複雑で、深く考えてから行動する
- 一を聞いて、十のことを想像し、考えられる
- 調べ物を始めると深く掘り下げ、その知識の広さを周りに驚かれる
- お世辞や嘲笑をすぐに見抜いてしまう
- 物事を始めるまでにあれこれ考え、時間がかかる
- その場限りの快楽よりも、生き方や哲学的なものごとに興味がある
【Overstimulation】刺激に敏感で疲れやすい
- 人混みや大きな音が苦手
- 友達との時間は楽しいものの気疲れしやすく、帰宅するとどっと疲れている
- 映画や音楽、本などの芸術作品に感動して泣く
- 人の些細な言葉に傷つき、いつまでも忘れられない
- 些細なことに過剰なほど驚いてしまう
【Empathy and emotional responsiveness】人の気持ちに振り回されやすく、共感しやすい
- 人が怒られていると自分のことのように感じ、傷ついたり、お腹が痛くなったりする
- 悲しい映画や本などの登場人物に感情移入し、号泣する
- 人のちょっとした仕草、目線、声音などに敏感で、機嫌や思っていることがわかる
- 言葉を話せない幼児や動物の気持ちも察することができる
【Sensitivity to subtleties】あらゆる感覚がするどい
- 冷蔵庫の機械音や時計の音が気になってしまう
- 強い光や日光のまぶしさなどが苦手
- 近くにいる人の口臭やタバコの臭いで気分が悪くなる
- カフェインや添加物に敏感に反応してしまう
- 肌着のタグなどチクチクする素材が我慢できないほど気になる
- 第六感が働き、よく当たる
引用元:川村インターナショナル
アーロン博士は4つのうち1つでも当てはまらない人はHSPではない、と定義しています。
例えば、4つのうち3つに当てはまっていたとしても、1つはあまり当てはまらないと感じるなら、あなたは「HSP=人一倍繊細な人」ではなく、性格的に「内向的な人」の可能性が高くなるということです。
いかがでしょうか。
私は4つの項目のうちすべて最低1こずつは当てはまる箇所があります。
✅(D)調べ物をしているとすぐに検索して、わからないことをわからないままにしません。人からはリサーチ能力が高いと言われます。自分の理解能力を超えているものに関しては諦めますが(プログラミング言語や数学物理など)、物事の成り立ちやその人の言葉の裏側にあること、原因を深く深く探るのがとても好きです。
✅(O)街で知っている人を見たとき、自分のが先にその人の存在に気づくことが多いです。いったん外に出ると常に周りに対してアンテナを張っているような気分です。帰ったらどっと疲れます。
✅(E)人の相談に乗っていたときに、「どうしてそんなに人の気持ちがわかるの?」と言われたことがある。カウンセラーか何かでもやっていたのかと。
✅(E)人の感情に敏感で左右されることがとても多く、ものを乱暴に扱ったり機嫌が悪い人に対して自分が何か悪いことしただろうかと思うことは多々あります。(これは父の暴力が原因だったかもしれません➡我慢からの脱却)
✅(O)ひどく言われたことを一生忘れないくらい記憶にこびりついて離れないこともあります。
✅(O)人混みも嫌いです。混んでいる場所、時間帯には出向きません。
✅(S)騒音や些細な音と光、匂いなどの刺激が苦手で眠れないことも当たっていますし、起きていても強い光は苦手です。
✅(S)肌着のタグなどチクチクする素材が我慢できないほど気になる➡これはとてもいやなので当たる部分は切り取ってしまっています。
✅(S)タバコのにおいは大嫌いです。飛行機に乗っていたときに隣の人のジャケットについた🚬匂いで頭が痛くなりました。
自分がHSPかどうかチェック
こちらに👇HSPのチェックサイトがあります。
スマホで簡単にできるのでぜひチェックしてみてください。
48問あり、当てはまらない~完全に当てはまるまでの5段階あります。
全スコアには幅があり、-52~140点となっています。
私はスコア104でHSP度は【強】と出ました。
あなたはいかがだったでしょうか。
HSPの人はいい意味でも悪い意味でも情報や刺激に左右されやすく、疲れやすく生きにくいとされています。
また、生まれつきの気質であり直すことはできません。
どうしたらいいのでしょうか。
対処法
こちらのサイトで、その向き合い方についてヒントが書かれています。
以下青色枠内引用元:HSPテスト 自分との向き合い方
➀ 無理に強くなろうとしない
内向的であることに対して人から
「もっと積極的になれ」などと言われたことがあるかもしれません。
あるある。
もっと強気で行けと、昔の上司からもそういわれていました➡お前を見てるとイライラする
必要なのはありのままの自分を受け入れることだそうです。
人は自分以外の人間にはなれないのです。
➁ すべてが自分の責任ではない
罪悪感を感じたときHSPは
責任がすべて自分にあると思い込みがちです。
ほとんどの場合、責任は0か100ではなく
様々な原因に対して、
「何割くらい責任があるか」です。
この結果からもHSPは
自分の責任の割合が大きくなりがちですが、
それでもすべてが自分のせいではないと気づけるはずです。
私はよくやりがちなのですが0か100かの思考で物事を考えすぎてしまうことがあります。うまくいかないのは全部自分の性格や考え方のせいだと責めてしまいがちです。本来は相手にも責任はあるのです。物事には自分だけが悪いということは100%ありません。
➂ 高い基準を下げる
HSPには自分の作ったルール
あるいは他人から強く縛られてきたことがあります。
「皆から好かれるべきだ」
「相手の気持ちを尊重する」
「弱い自分を見せてはいけない」
HSPの自らに課す基準は高すぎるため、
ほとんどの場合、自身への大きな負担となっています。
あらゆるルールを守る必要はありません。
優秀な自分でいようとする必要もありません。
がんばりすぎなくても人は愛されます。
私は「人の悪口を言ってはいけない」とか「人に頼ってはいけない」という自分ルールに縛られて、それがうまく作用しないとギャーと頭の中が思考停止、パニックになってしまいます。そして自分責めが始まるのです。
➃ 情報をシャットアウトする
HSPは
見るもの、感じるものから
敏感でない人以上に多くの情報を受け取ります。
刺激が多すぎるこの世界では
疲れを感じる前に対策をとることが大切です。
まずは目を閉じましょう。
目を閉じて静かに座り、深呼吸するだけで落ち着くこともあります。
お線香やアロマキャンドルなどを焚いて、光をできるだけ暗くして間接照明にするのもいいと思います。
またうるさいと感じる場所ではノイズキャンセリング機能のあるヘッドフォンをするといいかもしれません。私はバスケットボールの騒音に悩まされているので、広告収益が引き出せるくらいになったら、ぜひ試してみたいです。
➄ 何もしない時間を作る
すでに過度な刺激を受けいるとき、
あるいはこれから過度の刺激を受けるとき、何もせず、
何も考えない時間を作りましょう。
心が重いときにやるといいことに書きましたが、何もしない時間、頭と心を無にする時間がいいですね。ちょうどPCでも長い間使っているとメモリのゴミがたまってくるので、定期的にリフレッシュさせるように、頭をからっぽにするとその空いたスペースに何か入りますよね。
瞑想を取り入れるのもいいでしょう。朝一番に何もまだニュースなどの情報が入ってきていない時点で、瞑想するのはおすすめです。たとえ数分でもいいので毎日の習慣に取り入れてみてはいかがでしょうか。
➅ 自己愛を持つ
自分は弱い人間であり、
周囲と溶け込むことも難しく、
欠陥がある。
自分がHSPだと知らない多くの人は
良くない思い込みをして自分を卑下します。
もし家族や恋人が
同じように悩んでいたら、その人にかける言葉を考えてみてください。
自分に対して思うようなネガティブなことは
絶対に口にしないでしょう。
大切な人に思うような言葉を自分にもかけてください。
手紙でもかまいません。
HSPの特徴なのかもしれませんが、自分だけに厳しいということがあります。
自分ができないことに対してものすごく見張っているというか、同じように苦しんでいる他人がいたら優しい言葉をかけることができるのに、自分のこととなるとついつい厳しくなる傾向があります。手紙を書くことも確かにいいと思いました。たとえば1年後の自分に対して手紙を書き、どうなっているかを想像するのもいいですね。
➆ 敏感という贈り物を楽しむ
HSPの優れた能力を
自分を楽しませることに向けることも大切です。
日なたぼっこや雨の音、山の香りを味わい
繊細な五感を喜ばせたり、
詩や日記、絵を描いて豊かな想像力を表現したり…
私は雨の音を聞くのが好きです。雨に濡れた土のにおいをかぐのも好きです。
虫の声や風の音を聞くのも好きですし、真っ赤に染まった夕焼けを見るのも大好きです。
自分が心地よいと思えるものに対して人一倍敏感、その気質を生かしていけるといいですよね。
まとめ
HSPの特徴かもしれませんが、人との関わり合いの中で、つねに自分が何か悪いことをしていないか、言っていないか考えてしまうことがあります。現に今の自分も、何か変なことを言ったのではないかと心配になってしまうこともあります。
しかし相手の心や気持ちは相手が決めるものであり、自分で変えようがないものです。それに本当に軋轢が起きてしまったとしても、その責任の所在は0対100ではなく、どちらかが完全に悪いということはないはずです。
いろいろなことに対して罪悪感を持ちやすい、そして自己肯定感が低いのがHSPの特徴と言えそうです。
一人でいる時間が必要という内向型の性格の特徴に当てはまることが多いと思いますが、実はHSPにも外向型の性格の持ち主は3割ほどいるようです。HSPの特徴は内向型の特徴にもかぶるところが多いので別の機会に内向型の性格についても更新したいと思います。
今後もHSPに対する対策を探っていこうと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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