図書館で見かけた本です。
『立ち読みしなさい!』 という、何とも目を引くタイトル👀
苫米地英人さんの本は何度か読んでいますが、この漫画調で読みやすそうな表紙に手を止めました。
読めば潜在意識に関する情報が分かりやすくまとめられています。
認知学者という視点から脳の認知機能の仕組みややりたいと思うことにどうしてブレーキがかかるのかを説明してくれています。
- ホメオスタシス
- コンフォートゾーン
- スコトーマ
- RAS
など専門用語らしきものがたくさん出てきますが、わかりやすく説明されています。
変わりたくても変われないという自分にエールを送ってくれているような、心にガソリンを入れてくれるような本です。
行動したくてもできない
変わりたくても変われない
という自分と同じような心境の方のために書きました。
よかったら最後までお付き合いくださいね。
苫米地氏は夢を叶えるために3ステップあると言っています。
夢をかなえる3つのステップ
1.ゴール設定
2.コンフォートゾーン
3.スコトーマ(盲点)
私はついつい、スコトーマをストコーマと言い間違えてしまいます汗
苫米地氏はこの夢をかなえるために3つのステップが必要と言っていますが、今回は2番目のコンフォートゾーンについて焦点を当てていきたいと思います。
行動できない原因がすべてここにあるということが苫米地氏の具体例により納得できました。
コンフォートゾーン=居心地のよい空間
人生を変えたいのに変えることができない、という方も多いでしょう。
大きな夢を叶えたいのであれば、人と違う行動をしなくてはなりません。
常識に乗っ取られてしまうと、夢を叶えること自体が非常識なことだと感じます。
旅行で言えば、まず行き先(ゴール)を決めます。それが目指す目的地となります。
旅行先を決めなければプラン・スケジュールも決まりません。
以前樺沢紫苑先生の記事でも上げた図解を紹介します↓
苫米地氏はこのコンフォートゾーンを自分の部屋のようにとてもくつろげる、居心地がよい空間だと言っています。いつも行く行きつけのカフェ、落ち着ける空間など。
その居心地がよく落ち着けるシチュエーションにいるのが、ちょうど真ん中の丸の中にいる状態です。
そして真ん中から離れれば離れるほど居心地が悪くなり、一刻も早く真ん中に戻りたい!と感じるわけです。
【例①】
普段、ブランド品などを持たない人がいきなり高級ブティックに入ったときの違和感、ソワソワして居心地が悪い、場違いな感覚、自分がそこにいてもいいのだろうかという気持ちが湧いてきます。
【例②】
通帳に100万円あるとしましょう。宝くじが大当たりし、3億円入ってきました。大喜びしたものの怖くなってきます。それは100万円=自分のコンフォートゾーンだから。
それ以上あると居心地が悪くなり、3億円はコンフォートゾーンの外側なので無意識にもとの100万円に戻そうとしてきます。普段なら耳を貸さない怪しい儲け話に手を出したり、大金を貸してしまったり、100万円になるまでどんどん使い果たしてしまいます。
臨時収入=コンフォートゾーンにとって異物
無意識ではラッキーなことではなくアンラッキーだと判断しています。
ではその真犯人は誰でしょう?
- 夢を叶えたいのにできない
- 人生を変えられない
- 行動したいのにできない
それらはすべて見えない敵が起こしています。
人は変化を恐れる生きものです。
できるだけ今の自分を維持させようとします。
その現状維持させる力=見えない敵
本当に怖い存在とは、自分が危険だと認識していないもの、味方だと信用しているものが実は危険な敵の場合です。
そしてその大ボスの名前は…⬇️
ホメオスタシス=現状維持をする強固な呪縛
ホメオスタシスは恒常性維持機能と言います。
それは変化を恐れ、現状維持をする役割があります。
ホメオスタシスは、現状維持をすることに「いい」「悪い」の判断がありません。
行動ができない本当の理由は…
意志が弱いのではなく、ホメオスタシスが強いのです。
ホメオスタシスはボクシングヘビー級のチャンピオンの力があり、常にあなたが変わらないように見張っているのです。
頭ではわかっているのに、現状の外へ行こうと強く思えば思うほど、足を強くつかんで離さない、その呪縛から逃れられない強いパワーがあるのです。
スキルアップをする、内面的に成長するといった自分にとって良いことであっても、ホメオスタシスは変化を許さずに現状に縛り付けてきます。現状維持には良い悪いがないからです。
例)年中ダイエットしている女性
→すぐに元に戻ってしまう理由はコンフォートゾーンが今の体型であり、ホメオスタシスが今の体型に戻すから
仕事を変えたい、お金を稼ぎたい、成長したい、変わりたい…現状維持ではないことをホメオスタシスは許しません。
現状維持という強い鎖に縛り付けられているのが原因です。
スカイダイビングの恐怖
たとえばスカイダイビング────初めてする人はとてつもない恐怖を感じることでしょう。
死を連想させるため、とてつもない力で引き留めよう力=「恐怖」です。
夢を叶えるにあたって、ゴール設定をしたと思います。
そのゴール設定のゴールは、現状の外側の世界、コンフォートゾーンの外になります。
コンフォートゾーンから離れた場所であればあるほど、ホメオスタシスが足止めします。つまりはスカイダイビングと同じ恐怖を与えることになります。
現状突破するときには必ず不安な気持ちを感じます。
それはホメオスタシスが現状維持するために不安を駆り立て、足止めするのが原因です。
現状の外側に行くのを許しません。チャレンジ精神を吹き消すのがとても上手です。
やる気の火種を吹き消し、不安の火種にはガソリンを注いでどんどん恐怖を大きくさせます。
つまり夢が大きければ大きいほど、ホメオスタシスの力も比例して強固なものとなってくるのです。
見えない敵との戦い方
ホメオスタシスという見えない敵に打ち勝つためには、相手をよく理解しなくてはなりません。
大きなチャレンジ、変化であればあるほど、より激しい攻撃を受けます。
変わるのが不安だと思えだと思うほど、相手は喜びパワーアップします。
コンフォートゾーンの中の現状維持から抜け出そうとすればするほど、相手は強く攻撃をしてきます。
しかし不安が強ければ強いほど、劇的にあなたの人生は変わるということです。
まともに戦ってはいけません。
ではどうしたらいいのでしょうか?
コンフォートゾーンを別の場所に作る
本当に行きたい場所、夢の場所にコンフォートゾーンを作ることです。
たとえばダイエットしたい女性では、自分が理想とするプロポーションを強く思い描くこと
- ビーチに行って理想の水着を着ているのを想像
- 好きな人にかわいいね!と言われているのを想像する
- 理想の水着や衣装を買ってきて部屋に飾る、着替えてみる…など
地道な努力ですが、イメージをすることによりコンフォートゾーンを書き換えるのです。
このイメージングも引き寄せの法則でよく言われていることと同じだと感じました。
- ありありとなりたい自分を意識すること(現実のような臨場感でイメージング)
- 潜在意識にはよい、悪いの判断がないこと
など引き寄せの法則を科学的に説明してくれていることがよくわかりました。
その次に自分に自信を持つことの重要性を説いています。
自信を持つ方法
苫米地氏は自分に自信がないことはデメリットでしかないと断言しています。
自分に自信をもつことが夢を叶えるのにとても大事なことであり、自信がないとすぐに自分はダメ、無理だと諦めてしまいます。そして行動することもできず、行動してもすぐに諦めてしまいます。
過去にこだわることをやめる
過去は二度と戻ってきません。未来から過去へと流れる川があり、過去の出来事はその川に浮かんだリンゴと同じでどんどん遠ざかっていきます。
私たちは過去へも未来へも行けません。
今この瞬間を生きるしかないのです。
新しく未来から流れてくるリンゴを探しましょう。チャンスは未来からしかやってきません。過去は振り返らずに今できることを一生懸命やりましょう。
小さなことから変えてみる
ホメオスタシスは自信のないあなた➔自信のあるあなたに変わってほしくありません。
現状を急激に変えようとすると、反撃され返り討ちにあいます。
ホメオスタシスに気づかれないように小さなことから変えてみてください。
毎日少しずつ、部屋の模様替えをしていくように、できる限り小さく変化してみてください。
新幹線もいきなりトップスピードで走り出すわけではなく、最初はとてもゆっくり静かです。
これもよく言われているのですが、
小さなことから変える、掃除を一気に頑張るのではなく一日1分でできる場所を拭いてみる、ゴミを1個捨てる、から始めると面白くなって次々にやってしまうことがあります。
どうしても運動ができないときは例えば靴を履くところまでやる、だけでもOKですので、やり始めは少しだけ脳をだましてみるといいかもしれません。
ホメオスタシスを利用する
そうやって少しずつ変化して続けれいければ、いつの日か全力疾走できるようになります。
今までは変わろう!とすれば足を引っ張られていたものが、走っている状態がコンフォートゾーンになれば、それを維持しようとさせます。
それが敵を味方に変える方法です。
こちらの情報も引き寄せの法則でよく言われている行動です。
いきなり一気に変えるのではなく徐々に変化していくといつの間にか変わっている状態になるというのは習慣化の基本と思います。
食後に歯磨きをしないと気持ちが悪いとか、私は夜に歩きに行かないと一日が終わる気がしないので、ほぼ毎日続けています。
まとめ
いかがだったでしょうか。
なかなか現状を変えられないその原因は、
人間の持っているホメオスタシスのすごい力で引っ張られているため、頑張って変化しようとすると返り討ちにあうという理由でした。
ホメオスタシスに気づかれないように徐々に変えていくのが良い方法とも言います。
そして次に、過去を断ち切って今に生きる、それができれば一番です。
トラウマが過去の自分から離れないように引っ張っているんだと私の場合は感じました。
つねに過去に流れて行ったリンゴ(出来事)を気にしています。
もう手が届かないところに流れて行ってしまっているのに、過去のことを考えて嫌な感情に支配されることもあります。
普段気づいていないと、心はいつも自動思考でふらふらとさまよっています。過去に行ったり、未来を不安がったり…
できるだけ今の状態に生きられるよう、瞑想やアファーメーション続けていきたいです。
最後までお読みくださりありがとうございます。
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