死にたい気持ち 芸能人の自殺の連鎖を受けて なぜ死んだらいけないのか 不寛容な社会

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death is following 自殺

またしても、芸能界で自殺が起こりました。

とても好感度の高い、竹内結子さん…

ひどくショックでした。彼女の作品も数多く見ていたし、屈託のない笑顔、そして明るいサバサバとした性格。とてもチャーミングで愛らしい、それでいて芯が通っていて、とても強い女性。そんな印象でした。

こーのひと手間が、アイラブユー♪

という歌…CMの、あの笑顔、忘れられません😭

こんな素敵な笑顔の方が、40歳になって亡くなるとはだれしも思わなかったでしょう。

この先、自分の自殺に対する率直な気持ちを述べていますので、もしかしたら不快になる方もいらっしゃるかもしれません。

その場合は読み進めず、こちらでお閉じください。

死は友だち

私の中では、死はずっと自分の中、そしていつも隣にいるそんな自分の影のような存在でした。

物心ついたころから自殺に関して考えていたし、父に首を絞められていたときから、私はいらない人間なのだと認識していました。そのときから私と死ぬことは身近にある、本当に近い友だちのような存在でした。あまりに理不尽なことがあり、父の前でカッターで手首を切ろうとしました。しかし、父がやれるもんならやってみろと言ってあおってきて悔しすぎて切れなかった覚えがあります(小学3,4年のころ)。

なんで今まで死ねなかったのだろう

それは自殺した人のように勇気がなかったからだと思います。

今でも生きているのは、生きるという意思が強かったからではなくて

死ぬという恐怖を乗り越える勇気や勢いが上回らなかったのだ

と、素直に率直に思います。

今まで死にたいなんて思ったことも考えたことすらもない人も多くいると思います。非常にうらやましいですし、そのまま生きていってほしいと思います。

こういう私のような考えの人間はまれだとは思いますが、自分の場合は9歳のころから死にたいと思っていて、常に身近に死があるという人間で、生きていてはいけない人間なのだと無意識に小さいころからそう植え付けられていた、という呪縛のようなものがあります。

もちろん自殺はいけないものだと思っていますので、実行するのは思いとどまっていて、今はする気はありません。しかしながら何かふとした拍子、つらい出来事が起きたとき、ひどい憂うつのタイミングに、死の思想に取りつかれていることがあります。

今まで誰も、

なぜ自殺してはいけないのか?

という答えに関して、自分が納得するような答えを出してくれた回答を見たことがなく、宗教的、哲学的、そして自分の気持ちに寄り添って、共感して答えてくれたような名回答に出会ったことがありません。ですので今でも自殺に関しては、なぜいけないのかということをはっきりとは言えない立場にあります。

なぜ自殺してはいけないのか

宗教的理由

まず宗教的には

自殺すると地獄に落ちる

それはどんな宗教においてもタブーとされています。

仏教にしろ、キリスト教、イスラム教にしろ自殺すると地獄に行くという教えが伝えられています。

しかしこればかりは本当に死んでみないことにはわかりません。

自殺した人たちが全員必ず浮かばれないとしたら、
生きるのも地獄だし
死んでも苦しみが続く地獄とは、
どこにいても地獄だらけで何も救いがない、楽にはなれないということです。

そんな理不尽なことあるでしょうか。

私は数十年、数百年かかったとしてもかならず天の道に導かれるということを信じています。

でなければご本人が浮かばれません。

倫理的理由

倫理的になぜ自殺をしてはいけないのか、
よく言われることは

  • 残されたものがインパクト、衝撃を受ける
    ➡なぜ助けてやれなかったのだろうと深い悲しみ、自分を責める自責の念
  • 子どもがかわいそう
    ➡人からとやかく言われる(学校、マスコミ、他人から傷つけられる)
  • その後の人生をその人なしで生きていかねばならない

これが全部自分の都合のことのようにしか感じられないのです。

自分が傷つくから人に死んでほしくない

ちょっと冷たい言い方ですが、そんなふうに思います。

みんなつらいんだから、大変な中頑張ってるんだから死ぬなんて甘えている…とか言いますが、
第一、人と自分の痛みを比べるのは不可能です。

ご本人が何で苦しんでいたのかは本人以外知ることはできないからです。他人が思うのはあくまで憶測の域を出ません。

もしかしたら、亡くなったご本人は今は痛みや苦しみから解放されているかもしれないのです。

現世で生まれてきた目的

私はこう思います。

現世での学びが終えないうちに
その生まれてきた目的を果たさずに死ぬということは非常にもったいないこと

しかしそれをわかったうえでの安楽死や尊厳死はアリだと私は思っています。

竹内さんがどう考え、どう思い行動していたかはわかりません。まだ健康で動く体。しかし現実には、体ではなく、心が瀕死の状態だったと思うのです。心は外からは見えません。心が重病だったとは考えられないでしょうか。

死ぬことを100%止めることはできない

よく自殺する前に

自分が話を聞いていれば…

もし相談に乗っていれば止められたのではないか

と思う人が多くいるでしょう。

結果としての話ですが、止めることはできなかったと思います。

それが寿命だったとも言えると思います。

それは、自殺を悪いこととしてとらえているからとも取れます。

正しくないことを受け入れない世界

私は自殺を推奨しているわけでもありませんし、そして否定することもありません。

それは物事を善と悪に分けているということになると思うからです。

そもそもの考え方に、

何かをしてはいけない、禁止事項はやらない

みなに広く正しいことだけは受け入れる

という絶対的正義しか受け入れない世界だとしたら生きていくのが苦しくありませんか。

人間だれしも過ちを犯します。

悪いこともしますし、悪い考えも持ちます。

常にポジティブでパーティピーポーのようにHappyで、明るく、肯定的なことだけを考え、振舞うことだけを強要されたらどうでしょうか。

私だったら耐えられません。

人はやってはいけないことも時にはするし

決められたルールを守ったり破ったりする。

そのどちらもやる。

それが人間ではありませんか。

考えてはいけないことも考えてしまうし

やってはいけないこともやる

それが人間と思うのです。

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まとめ:不寛容な社会

自殺はしてはいけないこと

というものは誰しもがわかっています。もしかしたら子供でもわかっているでしょう。

とくに有名人の自殺は多くの人に対して衝撃、インパクトを与えます。

私が思うに、日本という不寛容な社会というものがそうさせているのだと思います。

私はもっと自殺について、タブーではなくオープンに話し合ってもいいと思うし、

 
 

そんなこと言うんじゃないの!
自殺なんて考えないの!

と突っぱねるのではなく

  • どうしてそういう思考に至ったのか
  • どうしてそういうつらい思いをしているのか
  • その人の立場、気持ちに寄り添ってちゃんと聞いてあげる

思いを吐き出す場所が必要だと思いました。

アメリカのドラマなどを見ていると、夫婦でカウンセリングを受けている場面をよく拝見しますが、
日本は他人に悩みを相談する文化があまりありません。弱い部分を見せるのが恥とする考えが強いと思います。地震があっても、災害があっても、何でもガンバロウ精神です。
私は嫌気がさしますが…本当につらい打ちのめされている状況でも、人の失敗に対して不寛容な日本では頑張れない、立ち直れない環境もあるのではと思います。(とくに中高年の再就職や引きこもりのことに関しては

おそらく竹内さんは有名すぎて、明るい印象が強くて人に相談などということができなかったのでは、たとえ家族であったとしても心の闇を話せなかったのではないかと推測します。

ただ、一つ言えるのは光が強ければ強いほど闇が深い。

もっともっと人に相談できる文化にしていけるにはどうしたらいいのか

それが日本に与えられた大きな課題だと思います。

人と違う考えや、一見正しくないと思われる考え(=自殺したい)をどう受け止めていけるか

自殺の多い若年層に対してもちゃんと答えられる人があまりにも少ないように思います。

ネットのニュース記事を見ても、記事の最後には「いのちの電話」の紹介がありますが、一番投げやりなやり方ではないかと思うのです。そこに自殺したい人の気持ちをスルーしてゴミ箱に投げ捨てさせているようにも見えます。人の気持ちに寄り添っていないように冷たく感じたのは私だけでしょうか。

いのちの電話に丸投げ

人に相談できない人が見ず知らずの人にどうして電話できますか。しかもナビダイヤルという有料ダイヤルでお金もかかります。何度かけても電話がつながらないというコメントもよく拝見します。

フリーダイヤルで、しかも24時間年中無休くらいやらないとその自殺を止めるという意気込みや必死さ、気持ちは伝わってこない。夜中に死にたくなるという人も多いはずです。

自殺する人が弱いというわけではなく
そう死にたいと思ってしまう人や、死を受け入れない不寛容な社会が根底にあることをわかっておかねばならないと強く思いました。

苦しかったら弱音を吐いてもいいんだよ

死にたいくらい苦しんでいたら
会社辞めてもいいんだよ

そして死にたいと思ってもいいんだよ

それはあなたが一生懸命生きてきた
証拠なのだから



最後までお読みいただきありがとうございます。

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