『運転者』という本を読みました。累計80万部を超える著者の喜多川泰さんをご存じの方も多いかもしれません。
初めは、こちらのYouTubeで冒頭部分を紹介されていて興味を持ったのがきっかけです。
物語調で話がどんどん進んでいくのでスルスルと引き込まれていきます。
本要約のハピ研のショウさんです。
泣きました…と感想にあるので、ほんとかな?と思いつつ読み進めていったら、なんと私も泣けました。
感極まって泣ける部分が何か所かあります。
お蕎麦と赤福の部分です。気になる方は読んでいただいて…
以下は簡単なあらすじです。
フルコミッションの保険営業をしている45歳男性が、保険の契約を一気に20名も中途解約されるという冒頭から始まります。
来月からの給料やボーナスが減額になるだけではなく、給料としてもらっていた今まで10か月の保険料の返金しなくてはならない。
そんなことを全く知らない妻からは旅行の料金を支払ったかどうか催促が来る。
そして娘は不登校。学校の先生から親の呼び出しがあり、一緒に来れるかどうか妻から確認の電話がうるさい。
ちょうどそんなときに離れたところに住む年老いた母親からも電話がかかってくる。
一気にいろんな問題が勃発したところで、娘の学校に行くためにタクシーがちょうど止まった。
それが運転者(運を転ずる場所に連れていく者)だった。
気になる方は続きぜひ読んでみてくださいね。
その中で重要だと思った部分だけをご紹介します。
よかったらお付き合いくださるとうれしいです。
上機嫌でいることの大切さ
運が劇的に変わるとき、場というものが人生にはある。
そのアンテナは上機嫌でいると最大にキャッチできる。
機嫌が悪い人は最高の運気がやってくる現場にいても、それに気づかないでイライラして早くその場を立ち去りたいと思う。
上機嫌でいないと運の転機を感じられない。
機嫌の悪い人に仕事に頼みたいとは思わない。
その時点でチャンスを逃している。
どんな仕事をしていても不機嫌な人が成功したことはない。
自分はといえば…上機嫌を意識したことはほとんどありません。
働いていても、無職のときも、目の前に起こる出来事に一喜一憂したり、
相手から言われた言葉が頭を離れなかったり…
落ち込みが長く続くと這い上がることはもう二度とできないのではないかと錯覚してしまったり。
自分で自分の機嫌を取ることが大切とは知っているけれども
知っていることができるかどうかはまた別の話。
上機嫌…いろんなところで聞く言葉ですが、あらためて重要なんですね。
運は後払い 貯めて使うだけ
何もしないでいいことばかり起こる人はいない。
運は貯めていない人ほど早く欲しいと期待する。
運は<いい><悪い>で表現するものではなく
<使う><貯める>で表現するもの
だからある程度貯まったら使うことができる。
何も貯めていない人ほどあいつはずるいという人が多いが、
ついてると思われる人は貯めた運を使っただけの話。
努力してすぐ結果が出たり、いいことが起きるのは、貯めた運を小出しに使っているだけで、ほかの人よりもとりたてて運がいいわけではない。
同じだけ努力して頑張っても報われないときは運が貯まっている。
一番運が貯まる方法は何か、ご存じですか?
そのときにしてあげたことと、もらったことの差が<運>ということです。
たとえば、引っ越しのときに友達を手伝ったとして、そのお礼に食事をごちそうしてもらったとしたらそれは妥当、運は使ってもいないし、貯まってもいないことになる。
しかし、引っ越しの手伝いをした後に20万円包んでもらったとしたら?
それは明らかにもらいすぎ=運を使ったことになる。
逆に何もお礼がなかったとしたら、運を貯めたということになる。
誰かのためにすごいことをしてあげたのに
何もお礼がなかったら相当運が貯まったと考えて間違いない!
ただし、注意が必要です。
そんな貯まった運を使うためには「上機嫌」でいることが必要なのです。
なるほどなぁ…!
いいことをしていないから運が貯まっていないですしね。(徳を積むような行為)
種をまいてないのに、幸せは訪れるわけもないし
種をまいたとしても収穫までには時間がかかるものなのです。
今すぐに自分にいいことが起こらなければ、<運が悪い><努力は報われない>と思いがちですが
自分が行った成果が表れるのはもっと後になってからのことです。
すぐさまに効果が表れる、結果が得られるといううまい話に乗るのはよくないと思いました。
もし人と同じ努力をしていたとしてその人が先に結果が出たとしたら、それは今までの積み重ね、蓄積があったからであり、あと一押しのタイミングのところで結果が出たということになります。
楽している、ズルしている、なぜあの人だけ?
と思われがちなのですが、氷山の下の見えない部分は人には見えていないものですね。
誰かの頑張る姿はエネルギーの集合体
誰かが頑張っている姿、ひたむきな姿をみて、自分も頑張ろうと思うことはありませんか?
たしかに世の中は結果や成果、数字が重要かもしれません。
しかし家族が頑張る姿、友達や知り合い、仲の良い同僚が努力している姿を見て
と思うことがあります。
オリンピックもそうであるように、頑張る姿からエネルギーや感動をもらいます。
出した結果からエネルギーをもらうのではなく
誰かの大変なことを乗り越えようとする姿を見て自分も力や勇気をもらう
命のバトン
物語の中盤で、戦争で命を亡くしてしまった人の話が出てきました。
誰かのために命を使う生き方を懸命にして、上機嫌に生きてきたけれども運を使わずに亡くなった人のこと。
しかしその彼らが貯めていった運があるからこそ、次の世代、今の日本が大きく成長することができたといいます。
実際には人間の一生は、延々と続く命の物語のほんの一部でしかありません。(中略)
たくさんの血と汗と涙、そして努力、極論、命が費やされて作られてきたものです。
<あった>ものではなく、命と引き換えに<作られた>ものなのです。
それぞれの時代に生きた人が、延々と続く命の物語の一部を精一杯、自分の役割を果たすように生きてくれたから、次の世代は、前の世代よりも<いい時代>に生まれ育つことができるようになる。そして今あなたが、その命の物語というバトンを受け取っていきているんですよ。
引用元:『運転者』 実際あるけど、絶対ない
ご先祖さまに感謝しつつも
- いま自分ができることは何か
- 次の世代に対して何ができるか
- 少しでも自分が生きている間に恩恵を残せるものがあるか
そういう次世代のことを考えたこともありませんでした。
自分が無職で生きるのに必死、子供もいないので、ほかを顧みる余裕なんてないことが恥ずかしく思えました。
「自分が生きたことで少しでも世の中がよくなったら、
世の中が少しプラスになったら
それが本当の意味でのプラス思考なのだ」
という本書での説明、ジーンと来ました。
この世の中を少しでも良くしたい、自分が死ぬまでに少しでも微力であったとしても、貢献出来たらいいなと思いました。
まとめ|運の考え方が変わる本
何度か読み返してみましたがさらに泣けてくるシーンがありました。
運を使わずに次世代のために取っておくこと
(それがご先祖様が自分たちにもたらしてくれている恩恵)
陰徳を積むことを積極的にしたいと思います。
ポイント
- 運はよい、悪いではなく、貯めてから使う
- 自分の運は、ご先祖の世代から命を使って引き継がれてきているものかもしれない、運や恩恵を大切に使おう、そして次世代に残していこう!
Amazon Primeに入っている方は無料で読めますので、よかったら読んでみてくださいね!
映画化されたらいいのになと思うくらい良いストーリーでした。伏線が何個も出てきて後から回収されます。最後はコントやファンタジーのようにとんとん拍子ですべてうまくいきます。
喜多川さんの本、いろいろありますね、ほかも読みたくなりました!
映画化もされているようです↑
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