許せない気持ちが延々と続くことがあります。
あなたは他人の犯したミスについて寛容になれますか?
私はものすごく心の狭い人間で、人の犯したミスも、自分の犯したミスもなかなか許すことができません。
ミスしたあとは激しい自己嫌悪に陥ります。
昨日こんな出来事がありました。主に愚痴となりますがお付き合いいただければさいわいです。
母が500円券と会員証を落とす
母は買い物に行った際に、割引券やポイントカードを忘れることがよくあります。
その最たるものが、会員証やクーポンを服のポケットに入れたまま、違う服を着てきてしまったこと。
前週はそういうことがありましたので、口を酸っぱくして「忘れ物がないように気を付けてね!」と注意していますがダメなようです。
忘れものをしないためには意識的に注意することが重要と書きましたが、人間の覚えていられる数には限界があります。
物をなくさないためには、つねに同じ場所に戻すということが大事ですが、母は脳の特性からかそういうことができません。
いつもポケットをガサガサやって探し物をしています。一日のうち4,5時間は探しものしているイメージでしょうか。もしくは乾かない洗濯物を眺めてはベタベタと触り続けています。(裏返したり日の当たる場所に置きなおしたりすればいいのにそういうことはしない)
さて会員証の話に戻りますが、家に帰っても見つからないので、きっとどこかで落としたのだろうということで、前いたスーパーに戻りますが、遺失物で届いていないということでした。
会員証と一緒に5%の割引券と500円のクーポンまで一緒に落としてしまったので、私は会員証ではなく、500円を返してほしい気分でいっぱいでした。
会員証は再発行すれば済みますが、500円は戻ってきません。500円貯めるまでに半年くらいはかかっているはずです。
ブカブカのカーディガンのポケットに入れっぱなしにして、ハンカチなどを出すときに落とすのは容易に想像できるのに。管理がそもそもできない人に預けるべきではなかったと自分責めが始まりました。
なぜ母に預けておいたんだろう。
会員証も500円クーポンも自分が持っていればよかったのに…後悔だけが残りました。
母に自立してほしかった、少しは物を持って管理してほしかった、という淡い期待があったこと
それが自分の甘さでした。
そもそも期待してはいけない。できると思ってはいけない。
そうやって自分を責めていました。
数日前ですがこんな記事を読みました。
7万円落としたことを両親に報告すると
元記事はこちらです。生活費の7万円をモールで落としてしまった方の投稿でした。
するとお母さんは、怒るでもなく呆れるでもなく「拾った人はラッキーだったねー!きっとパーッと遊びに使っただろうね!あなたは経済回したってことだよ!」と言って笑い飛ばし、
お父さんは笑いも怒りもせず黙っていながらボソッと「落としたのが命じゃなくてよかったよ」と翌日同額を振り込んでくれたそう。
引用元:生活費の7万円を紛失→落胆して親に報告すると…器の大きな“神対応”に12万人称賛「素敵なご両親」「なんて素晴らしい考え」yahoo ニュース
そんな考え方ができる人が信じられませんでした。
今回母が500円落としただけなのに(割引券と合わせて600円くらい)
これだけギャーギャーと怒るくらいですから、どれだけ懐の狭いことか、恥ずかしくなりました。そして比較して自分責め。
私がすごく落ち込んでるのがわかったからこーゆー対応をしてくれたんだろうけど否定されなかったことですごく救われた。自分の子供に同じことが起こった時、私はこんな風に対応出来るだろうか。人によっては『甘やかし』だと思うかもしれないけど、そんな両親を心から尊敬してるし目標だと思ってる。…という、もうすぐ母の日だね、ってお話
引用元:生活費の7万円を紛失→落胆して親に報告すると…器の大きな“神対応”に12万人称賛「素敵なご両親」「なんて素晴らしい考え」yahoo ニュース
こんなご両親とても素晴らしいと思います。
失敗を責めず、相手をフォローする暖かさ。それに、経済を回すことができたって。
500円を誰か恵まれない人が使ってくれたらそれでいいのかな?
人間はそもそも過ちを犯す生き物
To err is human, to forgive divine
過つは人の性、許すは神の心
留学中に覚えた言葉、ことわざを今も覚えています。
人間とは常に過ちを犯す生き物であり、完璧な人などいない。
だからこそ間違いを起こさないように、予防策を張る。
もしくはわざとではない、軽いミスなら他人を許す寛容さを持ち合わせる。
そうでないと自分が苦しくなる。同じようにミスをしたときに自分を許せなくなる。
まとめ|人為ミスはかならず起こる
間違いを許せないという感情はとてもやっかいです。
自分のべき思考が隠れているとも言えます。
- 完璧でなくてはならない
- 自分ならこんなミスをしないのに…
という考えが入っているように思います。
とくに日本人はこの傾向が強く、不良品を出さない、製品の品質に関しては世界一といってもおかしくないと思います。お店での商品を選ぶときもなるべく傷がないものを選びますし、きれいでよいもの(できるだけ完璧なもの)を得たいという心理が働いていると考えられます。
ただ、人間というのはかならず間違える生き物です。どんなに気を付けていたとしても、どこかでミスは起こる可能性があります。100%の完璧はありません。
交通事故、知床沖の船の海難事故、リニアモーターカー工事での人身事故、医療ミス、火事、判断ミス、何でも起こります。YouTubeなどピアノ演奏でもミスは起きていますし、生放送ではアナウンサーも言い間違いをします。
最近では誤送金が話題になっていますが、それも人為ミスの一例でしょう。未だにフロッピーディスク使っているなんて信じられませんが…
その中でも小さなミス、今回のような忘れものや落としものなどは本当にイージーなもの、取り返しがつくものに関しては許して忘れていくことが一番いいのでしょう。
あのお母さんのように、笑えたらどんなにか気が楽でしょうね。ぱーっと経済回したってことよ、と。
お金はまた手に入ります。500円をまた取り返します(笑)
最後までお読みくださりありがとうございます。
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